スマホに接続できるサーモカメラ(Seek Thermal Compact)を入手して、走行中のタイヤ温度を可視化してみました。

車両はフォーミュラエンジョイ(FE2)で、鈴鹿サーキットにて撮影しました。左前輪を斜め後ろから撮影しています。設置の関係で、上下が反対になっている動画になっていますので、路面は上側です。

キャンバー変更前を見ると、旋回外輪時にタイヤの一番外側の温度があまり上がっておらず、キャンバー角が付きすぎているのではないかということがわかります。

そのため、旋回外輪時に一番外側まで使えるようにキャンバー角を減らしてみたものが、キャンバー変更後になります。しっかり、一番外側のブロックも温度が上がっていることがわかります。

また、旋回内輪側のときも効果があり、変更前は内側2列目の温度が特に高くなっていましたが、変更後は一番内側や3列目の温度も上がっているので、より広い面で接地していることがわかります。また、そのおかげで、2列目の最高温度も若干低下していることがわかりました。

ストレートでも温度が下がっており、キャンバースラストによる走行抵抗が低減していることが期待されます。実際にもデータ上の車速の伸びはよくなっていました。