私にとってはノーマルのランエボXにはリアグリップが足りません。四駆なので曲がらないという印象を無くしたくてこのようなセッティングなのでしょうが、勝手にリアが出て行ってしまうのは困るのです。そこでリアに対してフロントの剛性を上げたいと思い、まず最初に(有)カーステーション マルシェさんのランエボX用「スーパーすじがねくん」を装着しました。取り付けはボルトオンというか、ウインカー用配線の固定用プラパーツの取り付け穴を拡大しつつ整形して、そこに補強メンバーを固定するという方法(実用新案登録済みとのこと)でほぼボルトオンです。加えて、ランエボXではインナーフェンダーと干渉しますので、ヒートガンでその部分を変形させるか切り取る必要があります。私は変形させる方法を選び、550℃まで出せるヒートガンを入手しておきました。
上記の写真は穴を拡大整形しているときのものです。そのためのツール類はスーパー筋金君についてきます。ボルトを入れて拡大する穴の真ん中を探ると、なんとなく良い辺りが見つかりますので、グイグイとナットを締めこんでコレットで穴を広げていきます。
インナーフェンダーはちょっと干渉するくらいと取り付け説明書には書いてあるように読めますが、自分が納得するまでインナーフェンダーを加工すると、結構広い範囲に及んでいます。ヒートガンで温めつつ、干渉する筋金君に押し付けてインナーフェンダーを変形させて行きます。加工後の写真は下のものです。
結局スーパー筋金君がはっきり盛り上がっている感じになっています。また、エアアウトレット側からフェンダー内を覗いても、スーパー筋金君が銀色に光っているので装着しているのはわかります。
装着後のインプレですが、サスがしっかり働いているのが判ります。助手席の奥さんも「乗り心地がよくなった」と言うほどなので変化は明らかです。ストラットタワー側が動かなくなったため、サスが微小領域から動いてくれますが、ノーマルのKYBダンパーは低速の減衰力が不足していてフワフワしてしまっています。乗り心地が良いとはちょっと違いますが、ゴツゴツした感じが取れたと言う意味では奥さん好みなのでしょう。
お約束?で装着前に重量を測っておきました。左右で4本のすじがねが入りますが、全部で2.3kgです。フロント重量が重いエボXのフロントを更に重くしますが、装着するだけの効果があると思いましたのでこのまま装着しておきます。
[2010.9.25]